2024年6月13日
第301回会員研修会「日本経済の今後の展望~正念場を迎える好循環~」開催
日本自動車会議所は5月31日、東京都港区の日本自動車会館で、講演会「第301回 会員研修会」を開催しました。リモートも併用し、全国自動車会議所など各地から計約60名に参加いただきました。
今回は「日本経済の今後の展望~正念場を迎える好循環~」をテーマに、講師には日本総合研究所マクロ経済研究センター所長で、景気動向や経済政策が専門の西岡慎一氏をお迎えしました。
はじめに海外経済が持ち直している現状に対し「特に米国経済で雇用改善が消費を押し上げるなど予想以上に強かった影響が大きい。EV(電気自動車)関連等の設備投資も喚起されている」などと解説。その上で、日本経済について「物価上昇が消費を押し上げているが、一部自動車メーカーの出荷停止なども響き、景気回復が足踏みしている」と指摘しました。
日本の自動車業界の動向にも触れ「主要メーカーの米国工場新設が相次いで公表されており、自動車の海外現地生産シフトが続く半面、現地シフトを背景に輸出が伸び悩む傾向」と分析。日本の産業全体では人手不足などを受け「春闘で33年ぶりの高い賃上げ率が実現し、株高が個人消費の追い風にもなっている」と詳しく説明されました。
さらに、11月の米大統領選挙でのバイデン大統領とトランプ氏の争いに関しては「その行方は不透明感が強く、再選・就任後さまざまな〝トランプリスク〟が世界経済に負の影響を波及させる恐れもある」などと訴えました。
日 時 | 2024年5月31日 15:00~16:30 |
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カテゴリー | 会員研修会 |
場 所 | 日本自動車会館1階(東京都港区芝大門1‐1‐30) |
主催者 | 日本自動車会議所 |
講 師 | 日本総合研究所 マクロ経済研究センター 所長 西岡慎一氏 |
対象者 | 一般,自動車業界 |