2023年9月05日
8月の国内新車販売台数17%増 12カ月連続プラス
2023年8月の国内新車販売台数(登録車と軽自動車の合計)は前年同月比17・3%増の34万342台で、12カ月連続のプラスとなった。軽販売が2カ月ぶりに前年実績を超え、2カ月ぶりに2桁増となった。
7月実績(前年同月比8・5%増)が今年に入ってから初めて1桁台の伸びにとどまったため、8月以降の動向が注目されていた。しかし8月の伸び率は前月比8・8㌽増で着地した。上旬には台風6号が西日本を襲い、マツダの2工場やトヨタ自動車と日産自動車の九州の工場が稼働を見合わせたが、販売実績に影響が出るまでには至らなかった。
日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)が1日発表した登録車の新車販売台数は21万3865台(同19・4%増)と8カ月連続のプラス。好調さを維持したが、22年8月の登録実績が1968年の統計開始以降で下から2番目の水準だったため、反動増の側面もある。
車種別では、普通乗用車が12万52台(同24・5%増)で8カ月連続のプラス。小型乗用車も5カ月連続の増加となる6万3247台(同9・2%増)だった。
乗用車ブランドのうち、前年超えはトヨタ、レクサス、スズキの3銘柄にとどまった。23年に入ってから国内向けの供給台数を増やすトヨタが販売台数を押し上げる構図が続き、他銘柄との差が鮮明になってきた。
全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が同日明らかにした軽の新車販売台数は12万6477台(同14・0%増)で2カ月ぶりのプラス。工場の稼働停止で7月の販売実績を落としたダイハツの販売台数が約1割増に戻ったことが寄与した。車種別では乗用車が9万7238台(同21・8%増)で2カ月ぶりに前年を上回った。貨物車は2万9239台(同6・1%減)で3カ月連続のマイナス。
全軽自協は「秋以降に複数の新型車の発売が予想される。ジャパンモビリティショーも控えているので新車市場の活性化に期待したい」としている。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞9月4日掲載