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2023年9月01日

「運転免許〝必要〟多数派」 Z世代の免許やクルマに関する意識調査

大町自動車学校(鶴田英司代表、佐賀県大町町)は、全国の22~24歳の〝Z世代〟を対象に「自動車運転免許やクルマに関する意識調査」をインターネット上で実施した。500人の有効回答を集めて〝クルマ離れ〟が心配される若者の意識を分析した。その結果、6割以上が現在または将来のパートナーに「クルマを持っていて欲しい」と回答したほか、7割弱がクルマがあると「買い出し」で便利と答え、生活の中でクルマの必要性を感じている姿が見られた。

調査は、コロナ禍が一段落した状況における若者のクルマ意識の把握が狙いで、7月25日に実施。回答者は男性163人、女性337人だった。回答者の運転免許保有比率は男女とも7割を越えた。

「現在または将来のパートナーに運転免許を持っていて欲しいと思うか」の質問では「非常に思う」と「やや思う」の回答が合計73・8%となり、20歳代前半でも多数が自動車運転の必要性を認識していることがわかった。

「現在または将来のパートナーにクルマを持っていて欲しいか」では、女性の7割強が「持っていて欲しい」とした。その半面、男性は「カーシェア・レンタカーで十分」が22・09%、「そもそも乗らないから不要」が31・9%。これら合計は50%を超え、男性の方がパートナーには「マイカー不要」とする傾向が強かった。

「お付き合いする相手を選ぶ際に大事だと思うこと」(複数回答)をたずねると、「性格」(79・4%)、「趣味・趣向の一致」(47・2%)の回答率が高かった。その一方、「運転免許の有無」は17・6%で回答率が低かった。これは回答者の7割超が運転免許を保有するため、免許保有は特別なではなく〝普通〟のことであり、特には関心を持たない様子が垣間見られた。

「免許を持っており、クルマでの移動が可能な場合、どんな時にクルマがあると良いと感じますか」(複数回答)の質問では、「買い出し」が66・0%で最も高く、「通勤・通学」「家族の送り迎え」「旅行」などが5割前後で並んだ。

「誰かが運転する車に乗る場合、そのクルマに対して何らかのこだわりはありますか」では「気にしない」が69・2%となった。「高級車に乗ってみたい」と「軽自動車は嫌だ」はいずれも15%前後で、クルマに乗せてもらう場合は車種にこだわらない傾向がみられた。

「マニュアル車を運転する人の姿に魅力を感じますか」では「感じない」が64・8%となり多数派だった。マニュアル車が運転技量の高さを示すという認識がなくなりつつある様子が垣間見られた。

「パートナーの運転で気になるもの」(複数回答)では、「スピードを出し過ぎる」が30・2%で最も多く、「急発進・急ブレーキが多い」(28・2%)、「運転中に暴言が多い」(28・0%)、「歩行者や自転車に対して思いやりがないと感じる」(24・6%)がそれぞれ2割を越えた。乱暴な運転や周囲への配慮に欠けた運転が嫌われる傾向がみられた。

これらの結果から、22~24歳の若者層でも「運転免許は持っていた方がいい」と考える人が多数派で、免許を持つだけではなく「適切な運転をすること」の重要性に対する認識が高まっていることが確認できたとする。運転技術やマナーを身につけることが、自身の魅力にもつながると考える意見も多く見られたという。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞8月28日掲載