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自動車産業インフォメーション

2022年1月05日

経産省、「GXリーグ」立ち上げ 企業設定CO₂削減目標を評価

経済産業省は、企業が設定した二酸化炭素(CO₂)排出削減目標を国が評価する「グリーントランスフォーメーション(GX)リーグ」の基本構想案をまとめた。今年から参加企業の募集を開始する。企業にはサプライチェーン全体でのCO₂削減を課し、カーボン・クレジットの活用も含めて目標達成を図る仕組みとする。

新制度を通じて大企業を中心に脱炭素化の取り組みを加速させて、グリーン市場での日系企業の国際競争力を早期に確立する。

「カーボンニュートラル・トップリーグ」の仮称を見直しGXリーグと名付けた。企業の参加要件は「2050年カーボンニュートラル実現」への賛同に加え、30年時点の直接排出量削減目標を掲げることとする。直接の削減が難しい場合には、カーボン・クレジットも活用し目標達成を目指してもらう。

自社だけでなく、サプライチェーン全体での取り組みを必須とする。製品やサービスへのカーボンフットプリント表示などを企業に促す。

政府は参加企業へのインセンティブとして、ESG(環境・社会・ガバナンス)資金や人材調達などの支援を用意する。また、政府補助金での要件化、各種制度での優遇措置も今後検討していく。

50年カーボンニュートラル実現に向けた目標や方法を提示している大企業や上場企業がGXリーグの参加対象になると見られる。自動車関連では、トヨタ自動車、日産自動車をはじめデンソー、ブリヂストン、ヨロズなどの部品メーカーもカーボンニュートラル実現の目標を掲げており、参加が注目される。

22年に経産省が基本構想を公表し、その後、賛同企業の募集を開始する。実証試験を経て、2023年4月以降の本格運用を目指す。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞12月27日掲載