2021年11月04日
オートバックス、HWエレクトロと提携 EV事業本格化、販売・整備充実へ
オートバックスセブンは、電気自動車(EV)事業を本格化させる。10月28日に発表したHWエレクトロ(蕭偉城社長、東京都江東区)との資本提携で、将来的にEVの販売やメンテナンスをオートバックス店舗で担う方針を打ち出した。
小型EV開発を中心に国内外の新興企業が台頭する中、全国で推し進めてきた充電ステーションの配備や整備士教育など、EV時代への対応力を訴求してビジネスチャンスにつなげたい考えだ。
今回の提携では、HWエレクトロが販売する小型商用EV「エレモ」を将来的にオートバックス店舗で取り扱うことを決めた。「新規顧客の獲得や関連商品・サービスの付帯販売による収益機会の創出」(オートバックスセブンの小林喜夫巳社長)を見込むなど、既存の小売り事業とのシナジーを期待する。具体的な開始時期やエリアは今後詰めるものの、1、2年後をめどに実現を目指す。
同社グループでは、子会社のチェングロウスが主体となって高圧電気取り扱いに関する整備士教育を2010年から進めており、EVやハイブリッド車(HV)を扱える整備士が在籍する店舗は全国545に上るという。
充電ステーションも全国約100店舗で設置するなど、「EVの取り扱いに向けた土壌は整っている」(広報担当者)という。 HWエレクトロとの提携を皮切りに、今後もさまざまな事業者との連携を模索しながらEV取り扱い体制の早期確立に取り組む。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞10月29日掲載