2021年10月20日
日本自動車工業会 「大学キャンパス出張授業」2年ぶり再開
自動車メーカーのトップらが若い世代にものづくりの魅力を直接語る日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)の「大学キャンパス出張授業」が2年ぶりに実施された。
13日のUDトラックスを皮切りに、順次、開催される予定。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大で見送られたが、21年度はオンライン形式の採用など感染拡大防止策を講じて実施する。
UDトラックスは、産学教育連携契約を結ぶ上智大学の学生・大学院生を対象にオンラインで出張授業を開催し、開発部門キーアカウントマネジメントバイスプレジデントの岸伸彦氏が「グローバル環境における商品開発について」をテーマに取り組みや方針などを紹介した。
岸氏は、商品開発で必要な要素としてグローバルなものの見方を挙げ、「国ごとのニーズの違いと共通する部分とを理解し、どこを共有し、どこを独自開発するかの見極めが重要」と述べた。UDトラックスの開発部門にはさまざまな国籍のメンバーが所属し、これが開発の原動力になっていることにも触れ、「違いを認め合い、尊敬し合うことが大事」と強調した。
車両開発部シニアプロジェクトマネージャーのルイス・アンドルシェッヴィッチ氏は自身の経験を基に「グローバルな開発は時差や休暇期間などにも配慮する必要があり大変だが、面白い」と仕事の魅力を伝えた。Q&Aセッションでは学生が積極的に質問した。
カテゴリー | 会議・審議会・委員会 |
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対象者 | 大学・専門学校,自動車業界 |
日刊自動車新聞10月14日掲載