2021年9月28日
コスモエネルギーHD 再エネとEVセットで提供、脱炭素へ
コスモエネルギーホールディングスは、法人や自治体に再生可能エネルギーと電気自動車(EV)をセットで提供する「コスモ・ゼロカボソリューション」の販売を開始した。カーシェアシステムなども組み合わせることでEV導入に必要なコストも圧縮し、脱炭素への取り組みを強化する自治体などに売り込む。
傘下企業が手掛ける再エネや自家消費太陽光パネルの設置、コスモマイカーリース、EVカーシェアを組み合わせて提案する。昨年10月に政府が2050年のカーボンニュートラル達成を目指す方針を掲げたことで、地方自治体や企業が脱炭素に向けた取り組みに関心を高めている。こうした中、再エネからモビリティまでを一括して提供できる仕組みを用意することで、脱炭素関連の商材をまとめて受注できるようにする。
まずは脱炭素への取り組みを強化する自治体への提案に注力する。すでに自治体などから問い合わせがあり、説明会などを実施していく予定だという。来年度にも本格的にサービスの提供が始まる見通しで、「数十件の成約にたどり着きたい」(担当者)という。系列給油所を運営する特約店との連携を強化し、各地の地場資本企業などにも導入を働きかける。
将来的には、6月に業務資本提携を発表したEVベンチャーのASF(飯塚裕恭社長、東京都港区)が開発中の軽EVもカーリースで取り扱う計画を発表した。車両は、現在ASFが佐川急便と共同開発する軽貨物EVと同様の車両になる見込みだという。
また、初期費用なしで太陽光パネルを設置できるようにする。顧客の敷地などに太陽光パネルを設置する費用をコスモが負担し、この電力を契約者が購入する仕組みを取り入れる。10~15年の契約期間満了後は、無償で譲渡する。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞9月18日掲載