2021年4月9日
オートバックス、新常態対応の働き方導入 遠隔地から出社可能
オートバックスセブンは、新常態に対応した働き方の導入や、社員と顧客との接点拡大に向けた新たな取り組みを本格化する。4月から転勤制度を改め、希望者は居住地から引っ越すことなく、その都度、出張扱いで新任地へ出勤できる新たな就業形態を取り入れた。
併せて、社員が店舗で勤務する日数を従来の3倍に増やすなど、顧客心理や現場への理解を深める施策も強化する。
同社は昨春の緊急事態宣言発令時にリモートワークを推し進め、拠点出社率を17%にまで低減した。その後も出社率が30%ほどで推移するなどリモートワークが浸透。
異動先の事業拠点に毎日出社する必要性も薄れたことから、転勤制度の恒久的な改定に踏み切った。一例として、本社(東京都江東区)勤務者が遠隔地の拠点に異動となった際、希望すれば引っ越しを伴う転勤ではなく、出張する形で勤務できるようにする。
居住地選択の自由度を高めることで従業員満足(ES)を向上させるとともに、転勤にかかる諸手当を出張費に代えることで、経費節減も見込む。
併せて、従来は年間4日設けていた本部社員の店舗勤務日を、3倍となる年間12日に増やす。原則として1カ月に1日は販売現場に立つよう奨励することで、顧客ニーズや現場の課題を身をもって実感してもらい、顧客満足(CS)や商品開発、オペレーション改善に生かす。
今後は制度定着に向けて、運用と並行して社員の意見を吸い上げ、順次改良していく。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞4月6日掲載