2021年3月24日
日本RV協会アンケート キャンピングカーへの期待
日本RV協会(降旗貴史会長)がまとめたアンケート調査から、アフター/ウィズコロナにおいて高まるキャンピングカーの存在感が浮き彫りになった。
密を避けながら移動でき、レジャーや日常の移動手段としてはもちろん、テレワークや病気療養の拠点としても活用できるキャンピングカーの利点が改めて裏付けられた格好だ。
キャンピングカー保有者を主な対象にオンラインで実施したアンケート調査「新生活様式で見えてきたキャンピングカーへの期待」によると、緊急事態宣言が発令された昨年の自粛期間中にキャンピングカーを使いたいと感じた人の割合は、76・5%と全体の4分の3超に達した。
一方で、実際にキャンピングカーを利用した人の割合は64・0%だったことから、自粛ムードの中でキャンピングカー利用を控えた人も少なくなかったと日本RV協会は推察している。
実際に利用した人の目的内訳は「レジャー」が47・7%とトップで、「日常生活での移動手段」(23・2%)、「仕事」(8・6%)が続いた。
「日常生活や病気療養時の宿泊スペース」とした回答も6・6%に上るなど、娯楽目的にとどまらないキャンピングカー利用がコロナ禍を機に普及したことが窺える。
こうした傾向はコロナ禍を経てさらに強まりそうだ。新生活様式の中で期待するキャンピングカー利用目的を尋ねる設問では、「レジャー」(54・7%)が変わらずトップだった一方「日常生活や病気療養時の宿泊スペース」(16・6%)が大きく躍進。
また、「仕事」(7・6%)と回答した人に具体的な使用方法を尋ねたところ、トップは「事務所・テレワークのデスクスペース」(63・2%)で、「仕事場への移動手段」(26・3%)が続いた。
テレワークの普及や、公共交通機関からクルマへの通勤手段のシフトなど、コロナ禍を受けて浸透した生活様式がキャンピングカー利用においても反映されたといえる。
日本RV協会は調査結果を受け、「キャンピングカー本来の機能性が生活の変化に順応し、いろいろな場面で活躍した」と結論付け、今後もキャンピングカーの新しい価値観が見出されるとの期待を示した。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞3月19日掲載