2021年1月18日
教育振興財団 新必修科目「公共」の副教材を無料提供
日本自動車教育振興財団(JAEF、内山田竹志理事長)は、高等学校で2022年度から必修科目となる「公共」の副教材を制作し、ウェブサイトで無料提供を開始した。
環境、自動運転、交通安全など、自動車にかかわる現代社会の重要な6件の課題・テーマを柱に置き、高校生に身近に感じてもらえる内容に仕上げた。
制作には高校の教諭が参加。教材の狙いや授業での使い方、演習での想定解答例を掲載するなど、教育現場で役立つ工夫を盛り込んだ。JAEFは「自らどう考え、行動するかについて議論する材料として活用してほしい」という。
副教材の内容は①「地球温暖化について考えよう」/温暖化防止はどう進めればよいか?②「どこにいても いつまでも」/モビリティを保障して皆が住み続けられる街へ③「道路整備の費用負担について考えよう」/道路整備の費用は誰が負担すべきか?④「自動運転がもたらす人と社会への影響」/自動運転車が広まった世の中とは⑤「真の循環型社会へ」/どのようにすれば循環型社会はできるだろうか⑥「安全なモビリティ社会の実現について考えよう」/どのようにすれば安全なモビリティ社会を実現できるであろうか-となっている。
今回公開する副教材については、ウェブサイト上でアンケート調査を実施。そこで高校の教育現場から寄せられた意見を踏まえて修正・補足を行い改訂し、内容を充実する考えという。
公共は、高校学習指導要領の改訂に伴い新設される科目で、選挙や社会保障、雇用など、成年が近づいた生徒らが社会の仕組みを学ぶ内容となっている。
JAEFは副教材の無料提供を通じて、自動車が社会生活で重要な役割を担うことと同時に、車を取り巻く制度と課題についての理解を支援する。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 大学・専門学校,自動車業界 |
日刊自動車新聞1月14日掲載