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2020年12月9日

コロナ禍でも安心レジャーを 兵庫整振がドライブインシアター

コロナ禍でも安心してレジャーを楽しんでもらおうと、兵庫県自動車整備振興会西神支部(米澤啓文支部長)が、ネスタリゾート神戸(三木市)でドライブインシアターを開催した。

会場の入口では同支部のメンバーが、参加車両100台のタイヤの空気圧をチェックしたほか、愛車に不具合がないかをドライバーに問診した。キッチンカーなども出店した。

マイカーに乗ったまま大型スクリーンで映画を鑑賞できるドライブインシアターは、米国で1960年頃に流行し、日本でも60~90年代にかけてドライブデートの定番コースとして脚光を浴びた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い3密回避が求められる中、再び注目を集めている。

上映前には、ラジオMCなどで活躍するターザン山下氏をDJに懐メロを大音響で流し、来場者がパッシングでレスポンスするなど盛り上がりを見せた。

「支部の会員で何度も議論を重ねて選んだ」(米澤支部長)という上映作品は、73年に米国で制作された「アメリカン・グラフィティ」。60年代のカリフォルニアを舞台に、若者の青春時代のエピソードを当時のヒット曲で綴った映画だ。

劇中には、テールフィンやジェットエンジン型の灯火類を持つ、クラシックなアメ車が多く登場する。

ポール・ル・マット扮するジョン・ミルナーが乗り回すフォード「デュースクーペ」のホットロッドカスタムカーが、警察官に整備不良の違反切符を切られるシーンもあり、自動車関連団体の主催にふさわしい鑑賞会となったようだ。

上映会終了後、米澤支部長は「コロナ禍で何かと我慢も多い中、開催できたことを喜びたい」と笑顔で語った。コロナ禍によりレジャー面でもマイカーの価値が高まっているが、特に他人と接触せず、感染拡大を予防しやすい娯楽であるドライブインシアターは近畿各地でも開催された。「第3波」到来と言われる中、こうした取り組みはさらに注目を集めそうだ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞12月3日掲載