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2020年10月13日

エーミング専門会社が誕生 東京・八王子中心に事業展開

東京都八王子市に、先進運転支援システム(ADAS)装備車両のエーミング(機能調整)作業を専門に手掛ける新会社ラーニングストリーム(斎藤和実社長)が設立された。近隣整備事業者からの入庫受け付けと同時に、有償で実施するエーミング研修を事業の柱に育成する。

「特定整備」制度の開始でADAS搭載車の整備に関心が高まる中、新たなビジネスの拡大と同時に、車体整備業界の品質向上を目指す。

斎藤社長は、東京都自動車車体整備協同組合(東車協、馬場茂理事長)の理事で教育委員長を務めており、整備事業者向けの教育、研修にも知識やノウハウを有する。

特定整備制度を契機に、ADAS搭載車の整備入庫台数が増えると判断した。今回、自身が社長を務める会社を後進に託し新会社を立ち上げた。

ラーニングストリームは、「エーミングワールド八王子」を屋号とし、八王子市を中心にエーミングの受託事業を展開する。作業する車両の引き取りは八王子市周辺の整備事業者に限定するが、車両を持ち込む場合は、事業者の所在地の地域を限定しない。同社はエーミングの技術研修も事業の一つに掲げ、有償で作業のノウハウや手法を伝達する。

エーミングでは外部故障診断機(スキャンツール)やターゲットなどにオーテル社製品を使用する。60超の国内外メーカーに対応するオーテルブランドの商品をフルに活用した研修ができる国内第1号の基幹店舗としての役割も持たせている。

斎藤社長は「ADASのエーミングは安全に直結する。しっかり調整し、安心して乗っていただけるクルマをユーザーに提供していきたい」と抱負を述べた。

同拠点で行う研修は、基本的な故障診断機の使用方法の復習、特定整備の認証取得へ向けたサポートも行う。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞10月8日掲載