2020年6月16日
高齢者も〝所有〟から〝利用〟に関心 カーリース調査
月定額制の個人向けカーリースを運営するナイル(高橋飛翔社長、東京都品川区)は、65歳以上の男女約1900人を対象にカーリースに関するアンケート調査を行った。157人が「利用している(または利用しようと思っている)」と回答し、クルマを所有から利用に変えている高齢者が一定数いることが判明した。
カーリースを利用する理由では、「維持費を含んだ月の支払いが一定にできること」が最多だった。2番目に多かった「契約期間が決まっていること」については、免許返納などを加味したもので、高齢者ならではの回答と想像される。
カーリースを利用している(または利用しようと思っている)との回答者に、カーリースを利用する理由も聞いた。
最も多かったのは「各種維持費も含み、月々の支払いが一定だから」で37%を占めた。次いで、「契約期間が決まっているから」が12%で続いた。「経費処理できるから」と「新車に月々安く乗ることができるから」が、ともに10%だった。カーリースならではの特徴に着目した理由が並んだ格好だ。
中でも、「各種維持費を含み、月々の支払いが一定だから」の回答には、「車体価格を含めて、維持費などを加味すると総合的にはコストパフォーマンスが高い」「購入した場合のコストだけでなく、いろいろな手続きや責任を考えるとリースは手頃で気楽にクルマを自分のもののように使える」などが挙がっていた。
契約期間が決まっていることについて、「高齢であることを考えると期間が決まっているリースのほうが利用しやすい」「途中解約の条件が高齢者にとって有利」などと、高齢者ならではの理由が目立った。
景気の先行き不安が強まる中、車両代と維持費などの金銭面と使用期間を計画的に考えられ、先進の安全機能を搭載した新車に乗ることができるカーリースは、高齢者が安心して利用できるサービスとして需要拡大が期待できそうだ。
同社は、65歳以上のユーザーからのカーリース申し込みが増えていることを受けて、今回のアンケート調査を行った。期間は5月1~18日。調査対象は、全国の65歳以上の男女1909人。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞6月10日掲載