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2019年12月21日

近畿運輸局、女性に整備士の魅力アピール 女子校も訪問

近畿運輸局(八木一夫局長)は女性整備士の確保と育成に向けた取り組みを加速する。管内の運輸支局で実施している高校訪問の対象候補に2020年度から女子校を加える検討を始めた。

新たに制作する整備士の魅力を伝える小冊子には、現役の女性メカニックを紹介するページを設ける。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)も活用し、女性に整備士の魅力をアピールすることで将来の人材確保につなげたい考えだ。

運輸支局長らによる高校訪問は自動車整備業の理解促進や整備人材の確保と育成を目的に実施している。20年度は府県ごとの自動車整備人材確保・育成連絡会や専門学校などとも協議しながら、より多様な学生へのアプローチを目的に女子校も訪問先の候補に含める。

18年度は近畿2府4県で65回訪問したが、男子校や共学の工業高校などが中心だった。今後は車と関わりの薄かった女子学生に整備士の魅力を伝え、関心を高めてもらう。

新たに製作するメカニックの職業紹介パンフレットでは女性整備士の特集ページを設ける。細かい作業が必要な整備のほか、女性でも働きやすい職業という内容を盛り込む。女性客に対する整備内容の説明や案内などでは女性整備士が活躍する機会が多い点も訴求する。

SNSも活用する。ツイッターなどで女性整備士の魅力を伝えるほか、近畿地区自動車整備連絡協議会(山本昇会長)が制作した女性整備士のオリジナルキャラクター「つなぎちゃん」なども通じて仕事のやりがいを紹介する。

女性整備士の採用と育成は、国土交通省もPRポスターを作成するなど力を入れる。ディーラーでは補助機器を使った省力化など女性も働きやすい環境づくりを進めている。

日刊自動車新聞12月18日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

近畿運輸局

開催地 近畿地区
対象者 中高生,一般,自動車業界