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2019年12月19日

東京23区の法人タクシー運転者、2年連続で平均年齢低下 地道な新卒採用など 徐々に成果

東京タクシーセンターはこのほど、特別区武三(東京23区と武蔵野市、三鷹市)地区の法人タクシー事業者に所属する運転者(運転者証交付者)の平均年齢が、2017、18年度と、統計が残る1991年度以降初めて2年連続で低下したことを明らかにした。最新の今年11月末現在の数字はさらに2018年度を下回っており、3年連続の平均年齢低下の可能性もある。また、女性運転者数は年々増加し、2年連続で1千人を突破した。

同センターは、大手事業者を中心に大学新卒者などの若年層や女性の採用を強化していることが平均年齢低下と女性運転者の増加につながっていると説明している。 平均年齢の推移を見ると、バブル時代だった1991年度は多くの人材がタクシー業界に流入した影響で48・5歳と比較的低かったが、その後は毎年上昇し、ピーク時の2015、16年度はともに58・6歳までになっていた。しかし、17年度は58・4歳、18年度は58・2歳と2年連続で低下、今年11月末はさらに下がり57・9歳だった。

新たに運転者になるために必要な新規講習の受講者も14年度から増加し続けており、18年度は5288人に達した。特に20歳代の受講者数は2年連続で1千人を超えている。一方で、全体の運転者数は減少傾向にあり、18年度は6万人を割る5万9608人だった。

女性運転者数は17年度1082人、18年度1221人で、今年11月末まではさらに増えて1326人だった。しかも年齢層を見ると、男性運転手が最も多いのは60歳代後半なのに対し、女性は50歳代前半と10歳以上若い。

同地区の個人タクシー運転者の平均年齢は、現在新規許可が事実上停止されていることから年々上昇し続けており、18年度は64・1歳、今年11月末現在では64・2歳になっている。人数(事業者乗務証交付数)も減り続け、それぞれ1万2010人、1万1660人だった。

日刊自動車新聞12月16日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

東京タクシーセンター

開催地 東京23区と武蔵野市、三鷹市
対象者 自動車業界
リンクサイト

東京タクシーセンターホームページ http://www.tokyo-tc.or.jp/index.cfm