2019年12月5日
ながらスマホ厳罰化 改正道交法施行 事故で即免許停止 反則金、違反点数3倍に
運転中のスマートフォン(スマホ)利用に対し厳罰化する改正道路交通法が12月1日に施行された。
走行中にスマホの画面を注視したり、通話する「ながらスマホ」の行為に対しては、反則金と違反点数を改正前から約3倍に引き上げる。
スマホ使用中に事故を起こした場合には即免許停止処分の対象になる。運転中のスマホ操作による重大事故が社会問題となる中、罰則の強化によりドライバーの危険行為を撲滅する。
警察庁によると、2018年中に、携帯電話やカーナビゲーションの使用により発生した交通事故件数は2790件で、過去5年間で約1・4倍に増加した。特にカーナビなどの画面を注視中の事故が多発した。携帯を使用している時の死亡事故率は使用していない時の約2・1倍。16年には、愛知県一宮市で、スマホゲームを操作しながら運転していた男のトラックに小学生がはねられ死亡する重大事故が起き、社会問題化した。
改正道交法は、運転中の携帯電話の通話やスマホ画面を注視する「保持」に対する罰則を強化する。走行中、カーナビやタブレットなどの画面を注視した場合も違反行為の対象となる。
改正後の反則金は、普通車が1万8千円(改正前は6千円)、大型車は2万5千円(同7千円)、二輪車は1万5千円(同6千円)、原付は1万2千円(同5千円)。違反点数も1点から3点に引き上げられる。
運転中のながらスマホにより事故を起こした場合には、刑事手続きの対象となる。1年以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられる。違反点数は6点(同2点)で、即座に免停の対象になる。
日刊自動車新聞12月2日掲載
開催日 | 2019年12月1日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
対象者 | 大学・専門学校,一般,自動車業界 |
リンクサイト | 警察庁 やめよう!運転中のスマートフォン・携帯電話等使用 |