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2019年11月4日

埼玉自大、故障診断機の授業拡充

会場のモニターにはスキャンツールの進行業況が映し出された

埼玉自動車大学校(SIAT、金子勉校長)は、全国でも数少ない「故障診断機(スキャンツール)のカリキュラム1年生の授業導入」を2018年度から実施している。

衝突被害軽減システムなど、電子化が進む車両の急増という実情に合わせたものだ。同校は現場のニーズをいち早く取り入れて、即戦力の人材育成に取り組む。

整備の現場では「最新の自動車は故障診断機を使わないと整備が難しい」という声が増えている。こうした中、同校は毎年10月開催の「埼自大祭」で1年次から4年次の全クラスが同じテーマで技術を競う「クラス対抗技能コンテスト」を実施、課題に「故障診断」を取り入れて技術レベルを高度化させるなど、競技内容を進化させて業界から注目されている。

今年のクラス対抗技能コンテストは1年生(二級自動車整備科)から4年生(一級自動車整備科)22クラスの各代表選手3人が同じ土俵で整備技術を競い合った。課題も初期のころはタイヤローテーションのみだったが、今年は①スキャンツールを使用した故障診断②エンジンルーム点検③タイヤローテーション―とした。優勝は一級自動車整備科4年A組の中野博貴さん、松本裕太さん、吉澤大地さんが獲得したが、今春に入学したばかりの二級自動車整備科1年E組の井澤駿斗さん、加藤翔馬さん、深澤建貴さんが、3位に食い込む健闘を見せるなど成果を示している。

日刊自動車新聞10月31日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

埼玉自動車大学校

開催地 埼玉県北足立郡伊奈町
対象者 中高生,大学・専門学校,一般,自動車業界
リンクサイト

ホームページ http://www.saijidai.ac.jp/