2019年11月4日
乗用8社、4~9月の世界販売
乗用車メーカー8社は30日、2019年度上期(4~9月)の世界販売実績(速報値)を発表した。合計の世界販売台数は前年同期比2・2%減の1392万4864台だった。
国内市場は堅調だったが、日産自動車、スズキ、マツダ、三菱自動車の4社が米中の市場環境悪化やインド・東南アジアの景気低迷を背景に前年の水準を割り込んだ。トヨタ自動車とスバルは、上期として過去最高を記録した。
海外販売の合計は3・7%減の1156万3235台だった。トヨタ、スバルのほか、ホンダ、ダイハツ工業が前年を上回る水準となった。米国ではスバルが4・2%増加し、上期として8年連続で前年を上回ったほか、新車販売市場が縮小する中でトヨタが0・9%減、「シビック」が好調だったホンダが1・0%減と健闘した。
一方、SUV「ローグ」が伸び悩んだ日産は4・3%減、「マツダ6」をはじめとするセダンが減少したマツダが9・1%減と低迷基調から抜け出せなかった。9月単月ではスバルが稼働日が少なかったことや新型車への切り替えに伴う在庫不足により94カ月ぶりに前年を割った。
中国も景気低迷が顕著であるものの、トヨタはレクサス車やトヨタ「レビン」「アバロン」などが好調で8・9%増加。また、ホンダは「アコード」や「CR―V」に加え、設定を拡充しているハイブリッド車がけん引し、18・7%と前年を上回り、上期として過去最高を記録した。日産は需要縮小の影響を受けて4年ぶりに減少した。
欧州ではトヨタが「カローラ」シリーズが好調で4・0%増加したが、ディーゼル離れの影響などでホンダが10・5%減、モデル末期となる「ジューク」の販売が減少した日産が19・7%減と大幅に落ち込んだ。
中国を除くアジア圏も伸び悩んだ。スズキのインド販売は、26・5%減の67万5423台と苦戦した。ダイハツは、マレーシアが「マイヴィ」「アルズ」が上振れしたものの、インドネシアが2割近く減少。三菱自は「エクスパンダー」の新型車効果が落ち着いた影響でインドネシアの販売台数を落とした。
日刊自動車新聞10月31日掲載
開催日 | 2019年10月30日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 乗用車メーカー8社 |
開催地 | 世界 |
対象者 | 自動車業界 |