2019年10月31日
東レ・カーボンマジック、エアモビリティ分野の売上高5年間で10倍へ、新たな柱に育成
東レ・カーボンマジック(奥明栄社長、滋賀県米原市)は、空飛ぶクルマやドローンなどのエアモビリティ分野の売上高について、5年間で10倍に拡大することを目指す。
機体の軽量化や耐久性などの安全面で、炭素繊維複合材(CFRP)の活用がエアモビリティ分野でも広がりつつある。同社は、すでに参入している航空機事業と自動車事業のノウハウをかけ合わせ、自動車事業に続く新たな事業の柱として位置付ける。
エアモビリティ分野ではモノや人を運ぶために、機体自体の軽量化は必須条件となる上、耐久性も求められる。同社はすでに航空機向けの部材をCFRPなどで手がけるといった実績を持つ。
航空機部品製造における品質保証システムを取得していることや、製品の生産実績を着実に積み上げていることもあり、近年エアモビリティ分野に参入する国内外のOEMやスタートアップ企業から試作品の依頼などの引き合いが増えている。
エアモビリティ分野の拡大に向けて量産体制も見直す方針だ。現在、カーボンマジック・タイランドで自動車や二輪車向けのCFRP部材などを量産している。今後はエアモビリティ向け製品の量産も強化するため、2025年までにタイ工場の増床や設備の増強を検討している。詳細は20年から始まる次期中期経営計画で固める。
日刊自動車新聞10月28日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | 東レ・カーボンマジック㈱ |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | ニュースリリース 東京モーターショーにオールコンポジットコンセプトEV「ItoP」を出展 |