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自動車産業インフォメーション

2019年10月28日

東京モーターショー プレスブリーフィングから(Ⅳ)

【タジマモーターコーポレーション】

タジマモーターコーポレーション 田嶋伸博会長兼社長

自然災害や地球温暖化の防止、エネルギー問題の解決、高齢化社会への対応を検討する中で、時速20㌔㍍未満で走る4人乗り以上の電動車「グリーンスローモビリティ」、時速60㌔㍍未満で2人乗りの「超小型モビリティ」の開発を続けてきた。今回、超小型モビリティのデリバリーバン「イーランナーULD1」、4人乗りの「イーランナーULP1」を開発した。いずれも前方衝突試験をクリアし、より安全なモビリティとなったことが特徴だ。また、軽自動車枠ながら6人乗りを実現した「イーランナーGSM6」も試作した。これらはすべて自動運転が可能なように天井にLiDARを積んだ。

 

【高山自動車】

高山自動車 高山 英一代表

前回のモーターショーに引き続き、アルミボディーを使った小型電気自動車(EV)「マイクロフリーダ」を出展した。自走可能な〝キッチンカー〟で、幅1200㍉㍍のエレベーターと通行可能な経路がある建物なら、屋上のスペースなどを飲食物販売所として活用できる。モーターショーで反応を見ながら、さらに多くの方々にご利用いただけるよう販売を促進に取り組む。また、2人乗りスポーツカー「301S」は少量生産車で、「遊び心ある自動車」として愛される車にしていくのが目標だ。

 

【FOMM】 日本でもOMM ONEを走らせる

FOMM 鶴巻 日出夫代表取締役CEO

4人乗り小型電気自動車(EV)「FOMM ONE」は2019年3月に生産国のタイで発売して200台を販売した。バッテリ―交換式のEVで、フロントに搭載するインホイールモーターで駆動する。20年3月にはバッテリーや交換ステーションなどの情報をクラウドで管理し、安定したバッテリー交換サービスの展開も始める。専用のアプリケーションを使って車両やバッテリーのインフラ情報を提供する。また、20年3~4月頃をめどに日本でも並行輸入車として販売を始める。研究開発拠点として技術開発を行ってきた日本でもFOMM ONEを走らせる。

 

【JIAYUAN】

JIAYUAN 李 ●董事長

中国で普及している電気自動車(EV)を世界中に広げたい。とくに日本では超小型EVを投入する。当社は1982年に創業し、2001年には満充電時の航続距離が世界1位になった。08年にはヨーロッパ向け輸出をスタート。現在は46カ国に輸出するほか、韓国の郵便局からは2千台を受注した。現在、各国で流通しているEVは非常に価格が高い。私たちは、消費者が受け入れやすい価格を実現することで、多くの人々にEVの世界を味わってもらいたいと思っている。日本では超小型EVを「e―アップル」として販売していく。
●=「輝」の中国文字

 

【キッザニア】

キッザニア KCJグループ圓谷道成副社長

キッザニアは、子供達が楽しみながら学ぶことで、生きる力を育む事を目指している。東京モーターショーでは、車に関わる10社11種のアクティビティを提供する。ものづくりの素晴らしさやメンテナンスの重要性、ドライビングの楽しさ、モビリティが社会に対して重要な位置づけにあるという事を、子供達に楽しんで学んでもらいたい。キッザニアはメキシコが発祥で、現在は21カ国28カ所で展開している。各国に数多くのモーターショーがあれど、キッザニアとコラボレーションするのは東京が世界で初めて。世界に先駆けて実現できたことを誇りに思う。

 

【愛知県立愛知総合工科高等学校】

愛知総合工科高校は生徒が自らプレゼン

今回の東京モーターショーでは、自動車やバイクとは異なる新たなモビリティの提案を目指し「TRE―SERiES(トレ・シリーズ)」を発表した。このうちシティーコミューターの超小型三輪車「Tre(トレ)―Ⅲ」は、公道走行が可能で、受注生産による販売を視野に入れている。また、将来の〝宇宙旅行時代〟に向けて、月面の過酷な環境にも耐えられる四輪コンセプト車「Tre(トレ)―Ⅳ」も公開した。
本校では生徒が自らスポンサー集めやモデルの企画・開発を手がけている。今後も新たな時代に対応した人材づくりに役立てていく。

日刊自動車新聞10月25・26日掲載

開催日 2019年10月24日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

日本自動車工業会

対象者 大学・専門学校,一般,自動車業界