2019年10月12日
富士通、コネクテッドカーから収集する車載ビッグデータをサービスに活用するための基盤を提供
富士通は8日、コネクテッドカーから得たデータを活用して交通情報などを提供する基盤機能サービス「ストリームデータユーティライザー」の提供を開始すると発表した。
車両の加減速や平均速度などのリアルタイムデータをもとに、デジタル世界上に車両を含む周囲の状況を再現し、分析や検証ができるようにする。渋滞や事故多発点の情報配信や故障予防保守、運転診断などのサービスで活用を見込む。
新サービスは、データ処理を継続しながら処理内容の追加や変更ができるストリームデータ処理技術「ドラセナ」を実装したことで、歩行者や車両、道路といったヒトやモノの単位でデータの管理、構築を行う。システムを止めずにデータ処理を実行できることが特徴で、「鮮度が高いリアルタイムの情報をサービスに反映できる」(モビリティシステム事業本部プラットフォーム事業部井上大悟シニアマネージャー)。
各車両の走行状況を道路別に分析することで、渋滞や危険地点などの交通情報を提供するほか、蓄積した過去データと照らし合わせることで現在や未来の車両の状態を把握、予知する故障予防サービスにも生かす。
提供先としては、自動車メーカーや損保会社に加え「ウーバーイーツ」など都市部に特化した配達サービス事業者を想定する。現在はDCM(車載通信機)の搭載は商用車が中心だが、今後は乗用車にもコネクテッドカーが普及してくると予測されており、将来的な需要獲得をにらむ。
日刊自動車新聞10月9日掲載
開催日 | 2019年10月8日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 富士通㈱ |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | ニュースリリース 自動車ビッグデータの活用を加速するストリームデータ処理基盤 |