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自動車産業インフォメーション

2019年10月2日

世界生産、2ヵ月ぶり減少 米など市場低迷響く

乗用車メーカー8社が27日に発表した8月の世界生産実績によると8社合計は前年同月比7・1%減の212万8511台と2カ月ぶりの減少となった。

米国や中国、インドなどの市場低迷が響いた。マツダとダイハツ工業、三菱自動車の3社は前年実績を上回り、国内外で台数を伸ばしたダイハツが8月として最高を記録した。
海外生産の8社合計は9・3%減の148万104台だった。トヨタ自動車は中国で主力車の「カローラ」が新型への切り替えで2桁減となり、北米でも前年割れとなった。日産自動車は米国やメキシコなどが減少し10カ月連続のマイナスとなった。ホンダの米国生産はメアリズビルの第1ラインを2から1シフトに減らした影響で5カ月ぶりに減少。

一方、中国生産は13・1%増と8月として過去最高を更新した。
インドでの販売が低迷しているスズキは、同国での生産が34・0%減と7カ月連続のマイナスとなった。スバルの世界生産は7月末から生産を開始した新型「レガシィ/アウトバック」の立ち上げで品質確保のため生産を絞り2割減。三菱自はインドネシア生産が新記録となった。

国内生産の8社合計も1・6%減の64万8407台と減少した。トヨタは北米向けの新型カローラを中心に増加したものの、稼働日数が前月より1日少なかったため、わずかに前年を下回った。日産は主力車「ノート」の台数減で7カ月連続のマイナス。ホンダは「フリード」「N―BOX」「N―WGN」の販売好調で2桁増となった。マツダは前年同月が豪雨の影響による減産の反動で2桁増となった。ダイハツは登録車の生産が過去最高を記録した。
ダイハツを除く7社の輸出合計は6・2%減の33万3369台だった。国内販売が好調なホンダが国内へ車両を振り分けるため輸出が半減した。マツダは新型「マツダ3」の輸出が拡大し2桁増となった。

日刊自動車新聞9月28日掲載

開催日 2019年9月27日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
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開催地 世界
対象者 自動車業界