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自動車産業インフォメーション

2019年9月10日

8月の輸入車市場

日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)が5日に発表した8月の外国メーカー車登録台数は前年同月比0・6%増の2万1489台で、2カ月連続で前年同月を上回った。1988年の統計開始以来8月として過去最高の登録台数を、前年同月に続き更新した。販売をけん引したのは新型車やSUV、クリーンディーゼルエンジン(DE)搭載車で、「消費増税前の駆け込み需要は現時点でみられない」(JAIA)との見解を示した。

国産車を含む登録車販売台数に占める外国メーカー車の割合は8・9%で、8月として7番目の水準だった。BMW「3シリーズ」やボルボ「XC40」など新型車が引き続き好調だったほか、DE車人気も台数増に貢献した。輸入車総計におけるDEモデルの割合は26・1%と高水準で、DEモデルの台数は前年同月に比べ17・0%増加し5612台だった。

2カ月連続で登録台数が増加したことについて「消費増税の影響がないとは言い切れないが、登録増の主な要因ではない」(同)と、新型車やSUVなどの販売増の効果が大きいと分析する。10月以降に納車予定のモデルの受注状況も「悪くなく、消費増税は今年の登録台数に直接影響しないのでは」(同)との見通しだ。

ブランド別では、メルセデス・ベンツが54カ月連続で首位を維持した。新型「Bクラス」や「Aクラス」に追加したDEモデルが好調だった。前年実績を上回ったのは、BMWミニ、ジープ、ランドローバー、アバルト、フェラーリ、DS、ランボルギーニ、マクラーレン、アストンマーティンの9ブランドだった。

日本メーカーの逆輸入車は同12・4%減の3433台で、6カ月連続で減少した。日本メーカーの逆輸入車を合わせた輸入車総計は2万4922台で、前年同月を1・5%下回った。

日刊自動車新聞9月6日掲載

開催日 2019年9月5日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本自動車輸入組合

対象者 自動車業界