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第1回『クルマ・社会・パートナーシップ大賞』表彰式開催!

日本自動車会議所は2月7日、東京・港区芝大門の芝パークホテルで、創立75周年を記念して創設した「クルマ・社会・パートナーシップ大賞」の表彰式を行い、大賞の茨城県境町の橋本正裕町長はじめ受賞された19事業者・40名(一部リモート出席)が出席されました。

同賞は、自動車産業で働く550万の人々と自動車ユーザーによる地道な活動とさまざまな貢献に「ありがとう」と感謝を伝え、それぞれの素晴らしい取り組みが世の中に広がっていく一助になればとの思いから、昨年9月、日刊自動車新聞社との共催で創設。日本全国から75件にのぼるご応募をいただき、選考委員会(委員長:鎌田実 東京大学名誉教授)による厳正なる審議を経て、第1回(2021年度)の受賞事業19事業が決定されました。

 

 

表彰式では、主催者を代表し当会議所の内山田竹志会長が挨拶し、「今回、私ども主催者の予想を大きく上回る、全国から合計で75件ものご応募をいただきました。皆さまのこれまでの取り組みに心から敬意を表しますとともに、本大賞へのご理解・ご協力に対しまして、厚く御礼申し上げます。主催者として今後全ての取り組みを十分に理解し、社会に広く認知されるために支援していく所存です」と話しました。

また、「来年度である第2回においても、数多くの素晴らしい取り組みに接することができることを大変楽しみにしております」とも述べ、今後も継続していくことを強調しました。

続いて鎌田選考委員長が講評を行い、「今回75件の内容も優れた応募をいただきましたが、選考委員の先生方のご専門は多岐にわたり、多様な視点からのご意見があり、選考委員会では長い時間をかけて丁寧に議論を重ね、最終結果に至ることができました」と難しかった選考過程を振り返りました。

とりわけ、大賞となった茨城県境町の取り組みに対しては、「自動運転バスという新しいモビリティを町全体で盛り上げようとしており、大賞に相応しいと思いました。何といっても町全体でモビリティを使う・支える姿を構築できたことは、今後のモビリティを考える上で非常に心強く感じます。人がモビリティによって動くこと、それによって人と人とのふれあいが増し、笑顔が増していくことが、コロナ禍によって少し塞ぎ込みになってきた人々のマインドを明るい方向へ持っていけるのではないかと期待されるものであります」と評されました。

そして最後に、「今回改めて、生活基盤としてのモビリティの重要性を感じ、それを支える550万人の方々へ感謝の意を表したいと思います」と締めくくりました。

講評に引き続き、大賞・各部門賞が紹介され、内山田会長から受賞者の皆さまに表彰状と副賞が授与された後、受賞者を代表して境町の関係者によるプレゼンテーションが行われました。最後に、主催者の日刊自動車新聞社の髙橋賢治社長が閉会の挨拶を行った後、記念写真を撮影して表彰式が終了しました。

 

 

◆大賞表彰式 ニュースリリース

 

◆会議所ニュース(2022年2月特別号 クルマ・社会・パートナーシップ大賞特集号)

 

 

 

受賞事業および表彰式の概要は次のとおりです。

 

▽「2021 年度クルマ・社会・パートナーシップ大賞」受賞事業について
Ⅰ 「グッドパートナーシップ事業」全 19 事業(応募事業者五十音順) 

事業・取り組み内容/ 応募事業者

1 主に高齢者の外出促進に向けて愛知県豊明市で構築した地域のオンデマンド型乗り合い送迎サービス「チョイソコ」/(株)アイシン(愛知県刈谷市)

2 過疎地域にある自動車整備事業者が連携した「琴浦モビリティグループ」による地域の自動車モビリティ確保に向けた取り組み/赤碕ダイハツ(有)(鳥取県琴浦町)

3 歴史ある街並みの中で電気自動車による観光事業であり、住民の足にもなっている「グリスロ潮待ちタクシー」/アサヒタクシー(株)(広島県福山市)

4 免許取得段階でエコドライブが自然に身に付き、卒業生が全員エコドライバーとなる独自の教習カリキュラム「楽エコ教習」/(株)臼田ファインモータースクール(埼玉県さいたま市)

5 自動車の精緻な解体・分別を通じたリサイクルシステムの世界展開による資源循環社会の構築に向けた諸活動/会宝産業(株)(石川県金沢市)

6 地球のチカラ(重力)だけで走るクルマ「ゼロエミッションのソープボックスダービー(SBD)カー」普及活動/特定非営利活動法人日本ソープボックスダービー協会(神奈川県秦野市)

7 公共交通機関の空白地域における地域住民の手でなしとげた国内初の自動運転バスの社会実装に向けた諸活動/境町(茨城県境町)

8 地域での公共交通機関による社会貢献として、外出時の乗合・ママサポート・お墓参りサポート等の「おでかけサポート事業」の取り組み/第一交通産業グループ(福岡県北九州市)

9 損害車・水没車のリユース・リサイクル「カー・トリアージ」の推進や終末期患者を希望の場所までお連れする「願いのくるま」等の諸活動/(株)タウ(埼玉県さいたま市)

10 地域におけるタクシーの特性を活かした「防災レポーター制度」「タクシーこども 110番」「ながら見守り連携事業」などの地域支援の諸活動/(一社)東京ハイヤー・タクシー協会(東京都千代田区)

11 電気自動車の普及を通じ「防災対策」「環境」をはじめとした地域課題の解決に向けて自治体等とも協働する「ブルー・スイッチ活動」/日産自動車(株)(神奈川県横浜市)

12 東日本大震災後の被災者支援としてカーシェアリングなどクルマを活用した新しい支え合いの仕組み作りに向けた活動/(一社)日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)

13 妊婦の方等が事前登録で簡単に緊急時にタクシーを呼ぶことができる都内初となるサービス「陣痛タクシー」/日本交通(株)(東京都千代田区)

14 普及・拡大初期の着用徹底と正しい使用法の啓発に取り組んだ「チャイルドシート安全装着キャンペーン」/(一社)日本自動車部品工業会安全装置部会(東京都港区)

15寄付活動・クラウドファンディングや送客活動によるコロナ禍で苦しむ地元商店を応援する諸活動/ネッツトヨタニューリー北大阪(株)(大阪府豊中市)

16 日本の快適なトイレ環境をイベントや災害時などの仮設トイレでも実現した「7ブーストイレカー」「多目的トイレカー」の開発/ベクセス(株)(静岡県浜松市)

17 車に関心の高い特別支援学校生とのやり取りから始まった就業体験支援や積極的採用等の取り組み/(株)北陸マツダ(石川県野々市市)

18 地域の保育園・幼稚園等での子供たちへの交通安全教室の開催や車への関心を高めるキッズ整備士体験会等を行う取り組み/(株)ホンダカーズ埼玉(埼玉県さいたま市)

19 地域整備事業者によるエネルギー・資源の地域内循環実現に向けた、整備工場の省エネや環境対策等の取り組み/前野モータース(岩手県葛巻町)

 

Ⅱ 大賞・部門賞・特別賞 受賞者(グッドパートナーシップ 19 事業より選定)

1.大 賞
7 公共交通機関の空白地域における地域住民の手でなしとげた国内初の自動運転バスの社会実装に向けた諸活動/境町(茨城県境町)

2.部門賞
(1)モビリティ・ソリューション賞
13 妊婦の方等が事前登録で簡単に緊急時にタクシーを呼ぶことができる都内初となるサービス「陣痛タクシー」/日本交通(株)(東京都千代田区)
(2)SDGs 貢献賞
9 損害車・水没車のリユース・リサイクル「カー・トリアージ」の推進や終末期患者を希望の場所までお連れする「願いのくるま」等の諸活動/(株)タウ(埼玉県さいたま市)

(3)地域・コミュニティ活性化賞
2 過疎地域にある自動車整備事業者が連携した「琴浦モビリティグループ」による地域の自動車モビリティ確保に向けた取り組み/赤碕ダイハツ(有)(鳥取県琴浦町)

(4)自動車ユーザー連携賞
12 東日本大震災後の被災者支援としてカーシェアリングなどクルマを活用した新しい支え合いの仕組み作りに向けた活動/(一社)日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)

3.特別賞 (五十音順)
8 地域での公共交通機関による社会貢献として、外出時の乗合・ママサポート・お墓参りサポート等の「おでかけサポート事業」の取り組み/第一交通産業グループ(福岡県北九州市)
19 地域整備事業者によるエネルギー・資源の地域内循環実現に向けた、整備工場の省エネや環境対策等の取り組み/前野モータース(岩手県葛巻町)

 

▽2021年度「クルマ・社会・パートナーシップ大賞~日本自動車会議所感謝表彰~」概要

主 催 一般社団法人 日本自動車会議所(全 165 会員)、株 式 会 社 日刊自動車新聞社

目 的  (1)自動車業界で働く人々や、自動車ユーザーを含めた自動車にかかわる全ての方々が、わが国の社会や自動車業界に果たしている貢献に対して、「ありがとう」と感謝の意を伝える(2)表彰を通じて、それぞれの貢献の取り組みにあらためて注目を集め、認知を広げることで、同じような取り組みが拡大していく一助とする。

受賞対象 日々の業務・活動をベースにしながら、以下(1)~(4)のいずれかに実際に取り組む自動車業界で働く人々・自動車ユーザー(地域は全国)
(1)モビリティに関する課題や、モビリティの手段を通した社会課題の解決に取り組んでいる。(例:交通安全、公共交通、MaaS 等)
(2)SDGs 目標達成につながる取り組みを行っている
(3)地域や自治体と協働・連携し、地域活性化に取り組んでいる(含:災害・緊急時)
(4)ユーザーとして自動車を大切に取り扱い、性別や年齢に関わらず幅広い層から評価されうる取り組みを行っている

受賞構成 大賞を含めて以下の三賞を設ける・カッコ内の数字は受賞数
Ⅰ大賞(1) [総合的に最も評価の高い選考結果を得たもの]
Ⅱ部門賞(4) [受賞対象の 4 分野ごとに最も評価の高い選考結果を得たもの]
Ⅲ特別賞 [制度の趣旨に照らし、選考委員が推奨し、特別に表彰に値するもの]
選考・表彰 (1)21 年 9 月~①一般および会員からの公募 ②主催者事務局推薦 の開始 (2) 11 月~選考委員会を設置、厳正・公正な審査により受賞者を選定(3)22 年初頭 受賞者公表(1/17)

表彰式開催 都内会場で当会議所会長より表彰状授与(2/7)(副賞(賞品を予定))

選考委員会 委員長:鎌田実 東京大学名誉教授 ※法人の社会活動や自動車業界に詳しい有識者等で委員構成

公募要領  (1)日本自動車会議所や会員のホームページ(HP)にある本賞のバナーにアクセスし、応募申請フォームに記入し送信(2)もしくは、応募申請フォーム(HPからダウンロードも可)に記入し、電子メールで申請
<日本自動車会議所HPアドレス https://www.aba-j.or.jp/>
<電子メールアドレス Award2021@aba-j.or.jp>

受付期間 9 月 15 日(水)~11月15日(金)

 

▽選考委員名簿(敬称略 順不同 所属・肩書は 2022 年 1 月現在)

委員長 鎌田 実 東京大学名誉教授
関根 千佳 ㈱ユーディット会長
森 摂 ㈱オルタナ代表取締役
加藤 和夫 (一社)日本自動車販売協会連合会会長
田口 亜希 (公財)日本財団パラスポーツサポートセンター推進戦略部ディレクター
山岡 正博 (一社)日本自動車会議所専務理事
花井 真紀子 ㈱日刊自動車新聞社取締役