会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2018年4月26日

UDトラックス、30年までに大型トラック完全自動運転とEV量産

ボルボ・グループ傘下のUDトラックスは23日、2030年までに大型トラックの完全自動運転と電気自動車(EV)の量産化を目指すと発表した。

将来的に世界各国で厳格化される環境規制やドライバー不足の深刻化を背景に、都市内または短距離の都市間で大量輸送を担う大型トラックに見込まれる自動運転と電動化の需要を取り込む考え。同日、30年を最終年とした次世代技術ロードマップ「風神雷神―ビジョン2030」を発表した。大型トラックの特定分野での自動運転や電動化に向けた取り組みを示した。UDとして次世代大型トラックに関する実用化や量産化などを具体的な時期も含めて公表したのは今回が初めて。

年内に自動運転と大型EVトラックのプロトタイプの実証実験を公道などで行う。東京モーターショーが開かれる19年までに顧客の運送事業者とともに実証運行も実施し、20年までに特定用途で実用化する。これらを基盤に30年までに完全自動運転と大型EVトラックの量産化を目指す。
自動運転技術と電動化技術を実証する車両は、UDのフラッグシップモデル「クオン」となる。大型EVトラックの量産は上尾工場(埼玉県上尾市)で行う見通し。UDでは現在、工場の構内や港湾など一定区域での低速自動運転技術をはじめ、高速道路での自動運転や協調型車間距離維持支援システムによるトラックの隊列走行技術、一般道路での高度自動運転技術の開発を進めている。電動化では、バッテリー型EVトラック、パラレルやシリーズ型EVトラックの実験を行っている。

ボルボ・グループも次世代トラックの開発と実用化を加速している。ボルボは1月、19年に同社初のEVとなる中型EVトラックを投入すると発表した。総重量は16トンで航続距離は最長300キロメートルという。ルノートラックも19年に中型EVトラックの投入を発表した。欧州の中型は日本で大型に相当するため、UDはグループの次世代技術や知見も活用しながら量産化の早期実現につなげていく考えだ。

日刊自動車新聞4月24日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

UDトラックス㈱

対象者 自動車業界
リンクサイト

UDとラックスホームページ

https://www.udtrucks.com/ja-jp/news-and-media/press-releases/japan/2018/0423innovation-press-release