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2018年4月11日

日産自動車、高速道の複数車線自動運転 高精度専用地図を採用

日産自動車は、2018年度内に実用化する高速道路の複数車線の自動運転技術にイスラエルのモービルアイとゼンリンと共同開発する専用地図を採用する。

車線の幅などの情報を含んだ高精度な地図データで、国内の高速道路を全てカバーする。自動運転に不可欠な高精度地図は、国を挙げた開発が加速している。他社に先駆けて複数車線の自動運転技術の導入を目指す日産では、独自開発により情報を最適化することで早期の実用化につなげていく。

日産が今年度内の実用化を予定する高速道路の複数車線での自動運転技術は、走行状況に応じて自動で追い越しなどの車線変更を可能とする。このため自車が走行する車線の情報だけでなく、車線数や路肩までの距離、車線の幅などの情報も必要となる。一方で同技術は運転者の監視下で作動する運転支援技術として機能を絞り込むことで、センサーや地図情報を最適化。電子制御ユニットの小型化や低コスト化を図って量産化する。
日産は、モービルアイのリアルタイム地図生成システム「ロードエクスペリエンスマネジメント」で協業するなど、地図データ作成で協力関係を構築している。加えて自動運転技術「プロパイロット」でモービルアイの画像処理技術を活用している。
高精度地図の整備では、地図メーカーや自動車メーカーなどが出資するダイナミックマップ基盤(中島務社長、東京都港区)が高精度三次元地図の作成を進めている。18年度までに約3万キロメートル分の地図データの整備を計画しており、政府も支援している。ダイナミックマップをベースに、モービルアイとゼンリンは連携して独自の地図情報の開発も進めている。

日刊自動車新聞4月10日掲載

 

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日産自動車㈱

対象者 自動車業界