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2018年3月26日

WP29で自動車線変更装置国際基準成立

国土交通省は20日、高速道路上の自動車線変更に関する国際基準が国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で成立したと発表した。今年10月にも発効する。日本も国内法に反映させる方針だ。

今回、WP29で成立したのは、ハンドルを握ったまま運転者のウインカー操作を起点に車線を変更する装置に関する基準。運転者のハンドル操作を優先させることや、変更先車線の後方から他車が接近してきた場合は車線変更を中止することなどを規定した。また、システムの状態を運転者に示すことも求めた。
WP29は引き続き、ハンドルから手を離した状態での自動車線維持や変更に関する国際基準の議論を続ける。これまでの議論では、運転者の状態を常に監視し、居眠りなどをしていれば警告したり、警告に応じない場合は車両を停止させることや、システムが作動限界に達する数秒前に運転者へ警告すること、作動限界前後の車両挙動データを保存することなどが決まっている。

今回のWP29会合ではこのほか、レベル4(特定条件下での無人運転)を想定した自動運転車の認証方法について、これまでの物理的な試験に加え、自動車メーカーによるシミュレーションデータの確認や、実走行試験を採り入れることでも合意した。具体案は日英が議長国を務める自動運転分科会にタスクフォースを新設して詰める。

日刊自動車新聞3月22日掲載

開催日 2018年3月20日
カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

国土交通省

対象者 自動車業界