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自動車産業インフォメーション

2018年3月13日

JAXAと自工会、ソフトの品質保証で連携 自動運転車に宇宙産業の知見生かす

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、日本自動車工業会と、AI(人工知能)を搭載した自動運転車などのソフトウエアの品質保証で連携すると発表した。

両者は2019年3月までAIによる自律化システムを安全に制御するためのソフトウエアの品質の要件や手法をまとめる。高度な品質保証を構築している宇宙産業の知見を自動運転に生かす。
AIを搭載した完全自動運転車では、様々な交通環境下に応じてAIが判断するため、動作を予測するのが困難で、安全性を確保するためのソフトウエアの品質保証が課題となっている。今回、自動運転車など、AIを用いたソフトウエアやシステムに対する品質保証のフレームワークに、JAXAが持つコンピューターと人の調和に着目した安全評価解析技術を活用する。

JAXAでは、システムのリスク低減を目的に、開発者と異なる視点からリスクを抽出して対処する活動を展開している。こうした活動で構築した立証方法を、自動運転車に搭載した装置の安全な動作保証での利用を検討する。
JAXAでは自動車業界との連携を通じて宇宙機における安全なAI搭載システム、自動車以外の産業でも加速するAIシステムの安全検証の指針作成にも役立つ知見の獲得を目指す。

日刊自動車新聞3月12日掲載

カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

日本自動車工業会(自工会)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)

対象者 自動車業界