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2018年3月7日

昼夜問わず給油作業に奮闘 降雪災害SS対応調査で判明 福井石商

福井石商(井田浩志理事長)は、嶺北地方の組合員103社、156SSを中心に豪雪による被害の実績を3月5日までにFaxや電話による聞き取りでまとめた。

各SSでは、2月6日の豪雪以降、懸命な石油製品供給を続けていたが、3日目の2月8日に24ヵ所だったSSの休業は、除雪の遅れによる供給支障の発生による入荷不足相まって10日には45ヵ所に増加。さらに長引く入荷不足で13日になっても閉店したままのSSが9ヵ所あったことがわかった。一方、優先的な入荷があった中核SSでは、従業員がSSに泊まり込み、昼夜を問わず必死に除雪車への給油作業に対応した。

また、降雪量が比較的少なかった嶺南地方の中核SSでは、嶺北地方からの燃料緊急供給要請に対し、自らの費用負担で供給要請に応えるなど、石油製品の安定供給確保に向けたSSの社会的責務を全うした。SS現場では、除雪車や緊急車両などへの給油に追われ、「帰宅すると雪で通常出勤ができないため、SSに寝泊まりする従業員が少なくなかった。会社も食料や布団を運び込んで対応したが、従業員はSS敷地内や道路からの進入路除雪、ひっきりなしに訪れる除雪車への給油などでフラフラ」「災害出動で立ち往生車の撤去を急いだ自衛隊までガソリンや軽油を供給するなど、初めてのことが多く現場は混乱」など、燃料供給に奮闘した。

一方で、「臨時休業でとにかく従業員を休ませた」「中核SSの義務として頑張ったが、超過勤務や宿泊手当、布団購入など実際は(費用)の持ち出しばかり」と、SS現場の負担の大きさを指摘する声もあった。

ぜんせき3月7日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物,社会貢献
主催者

福井石商

対象者 自動車業界