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2018年2月27日

在阪トヨタディーラーが就活解禁前に「業界セミナー」

在阪トヨタディーラーは22日、大学3回生を対象に「業界研究セミナー」を開催した。学生向けのセミナーは例年、採用活動解禁日である3月1日以降に開いてきたが、今年は開催日程を2月に前倒しした。学生の売り手市場が続く中、採用情報解禁前からインターンシップなどを実施して早期に学生に接触する企業が増えている。こうした傾向を踏まえ、より多くの学生に業界を知ってもらうためにセミナー開催を早めた格好だ。

企業の採用活動については経団連が3月1日以降と取り決めており、企業説明会やエントリー受け付けも同日が解禁日となっている。一方、企業研究セミナーやインターンシップというかたちで解禁日前に学生と接点を持とうとする企業は多い。そのため、採用活動は実質的な前倒し傾向が鮮明となっている。
 在阪トヨタディーラーは、合同の企業説明会を毎年開催している。昨年は就職活動解禁日から1週間後の3月8日に説明会を実施。例年、学生の参加者は減少傾向にあるが、昨年はさらに少ない状況だった。こうした状況を打破するため、今年は業界研究セミナーと銘打ち開催日を解禁日前に設定。就活サイトへの掲載や、関西主要大学の最寄り駅でのポスター掲示、大学構内でチラシを配布するなど、学生の参加を募った。
 当日は在阪トヨタ10社と和歌山トヨペットがブースを構えた。就活解禁前のセミナーだけに、自動車業界に関心を持った学生を集めることに成功。会場では女子学生の参加も目立った。
 ディーラーの採用担当者も「昨年よりも自動車業界に関心のある学生が多く集まっている」と手応えを感じているようす。一方、参加者数は午前が多かったものの午後は失速し、前年より少ない結果に終わった。「採用環境の厳しさは変わらない。前年は採用予定数に満たなかったが、今年は優秀な人材を確保したい」と表情を引き締めていた。

日刊自動車新聞2月27日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

在阪トヨタディーラー

対象者 大学・専門学校