国土交通省は2月25日から3月4日まで、道の駅「たかはた」(山形県高畠町)で「中山間地域における道の駅等を拠点とした自動運転サービス実証実験」を実施する。道の駅などでの実証実験は12番目となる。

アイサンテクノロジーの車両自立型乗用車を使用し、道路を占有空間とした遠隔操作での自動走行（レベル4、運転者が車外からＷｉ-Ｆｉ通信と目視で走行状況を確認しながら発信・停止を操作）と、一般車と歩行者の混在区間での運転者が監視しながらの自動走行（レベル2、ハンドル・億セルは自動）の2種類の実証実験を実施する。

事前に作成した高精度3次元地図を用い、ライダー（光を使ったレーダー）で周囲の環境を検知しながら走行し、後続車の追い越しや待機場所・停留所の設置、除雪や凍結防止剤の散布など、道路構造と自動運転に必要となる道路の管理水準を検討する。

鉄道廃線跡地を活用してＪＲ高畠駅と周辺観光施設や商店街などを結び、町役場や病院への移動、高齢者の外出機会の増加、貨客混載による道の駅への農作物の出荷といったビジネスモデルの有効性も確認する。

交通毎日新聞2月15日掲載