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2018年2月13日

日整連、スキャンツール活用研修 エーミング作業に対応

日本自動車整備振興会連合会(日整連、橋本一豊会長)は、スキャンツール活用研修に、先進安全技術のエーミング(機能調整)作業に対応したカリキュラムを盛り込む。早ければ来年度中にも実施する計画で、今後、国とともに研修内容などを詰める。同研修は日整連が認定する「コンピュータ・システム診断認定店」の要件基準の一つ。自動ブレーキなどを搭載する先進安全自動車(ASV)のさらなる普及を見据え、会員工場における整備技術の高度化支援を強化する。

スキャンツール活用研修は2012年度に開始した。一般的な知識と技能の習得を目的とする「基本研修」、高度な診断、整備技術を学ぶ「応用研修」に加え、15年度からは「フォローアップ研修」、16年度からは応用研修受講者を対象にさらなる技術力向上を目的とした「ステップアップ研修」を始めている。
日整連がステップアップ研修にエーミング作業を組み込むのは、整備の現場で「エーミング作業へのセットアップ対応は不可欠な状況になっている」(木場宣行専務理事)ためだ。
先進安全技術に使用されるカメラやミリ波レーダーといった検知デバイスのエーミング作業にはスペースの確保とターゲットの準備とともにスキャンツールが不可欠。車体整備時はもちろん、バンパーを脱着するだけでもエーミング作業が必要なケースが増えている。現在、高級車だけでなく、軽自動車、商用車に至るまで先進安全技術が搭載されるようになっており、ディーラーはもとより、一般整備工場においてもエーミング作業への対応が求められる可能性が高い。
日整連は今後、国土交通省などと行っている「自動車整備技術の高度化検討会」で実施したエーミング体験会(フィージビリティスタディー)をもとに研修内容を詰め、早ければ来年度のステップアップ研修の中で実施したい考えだ。

日刊自動車新聞2月13日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

日本自動車整備振興会連合会(日整連)

対象者 自動車業界