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2018年1月29日

京都・滋賀の自動車整備振興会、カンボジア人の整備士育成へ現地法人設立

京都と滋賀の両自動車整備振興会などは、カンボジア人の整備士を育成する事業を立ち上げる。

2月にも現地法人を設立して当局から認可を取得、5月にも日本への人材派遣を始める。海外における整備技術者の育成や国内でのメカニック不足に対応するための取り組みで、府県単位の振興会がこうした事業に乗り出すのは全国的にも珍しい。

同事業は2020年までの3年間にわたる「JICA新整備士育成プロジェクト」に沿って実施するもの。現在、法人設立を申請中で、社名は「METREY HR」とする。新会社には現地の資本家が51%を出資。京都と滋賀の両整振のほか、家電の回収・再利用を手がけるリネットジャパン、あいおい人材交流協会、近畿陸運協会、キリックが計49%出資する。
国立カンボジア高等工科職業訓練校で日本の3級整備士のカリキュラムをクメール語に訳して展開、同時に150時間程度の日本語教育を行い、5月にも日本に送り出す計画だ。また、カンボジアの労働・職業訓練省が管轄する他の職業訓練校39校にも同様の取り組みを水平展開したいとの現地側の要望もある。
京都整振は26日に同事業の説明会を開くほか、滋賀整振は2月2日と3日に県内の新車ディーラーを視察するために来日する現地の指導者とともに、3級講習会の様子をビデオ撮りする。4月には両振興会が中心となり現地視察ツアーを行う予定だ。
京都整振では2年前、海外での整備技術の指導・教育事業の一環として、カンボジアに振興会の職員を派遣して、現地商業訓練校の教員や生徒に技術や知識を伝授するなど、国際貢献に寄与してきた経緯がある。

日刊自動車新聞1月24日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

京都府自動車整備振興会、滋賀県自動車整備振興会

対象者 自動車業界