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自動車産業インフォメーション

2018年1月5日

高齢者免許更新早めに 検査・講習予約取れず失効も

高齢ドライバーにとって重大な問題が起きている。

運転免許更新時に受けなければならない認知機能検査(75歳以上)と高齢者講習(70歳以上)で、実施している自動車教習所の受入れ容量が足りておらず、予約が取れずに免許を失効するおそれが生じている。特に2017年3月施行の改正道路交通法で制度が変わり、75歳以上の人は検査と講習会を同日に行うことが難しくなった点が要注意。検査を受けるのが更新期限ぎりぎりになってしまうと、その後の講習予約が間に合わず免許を失効してしまうおそれがある。

東京では警視庁が毎月2回、教習所の予約状況を発表している。検査については12月1日時点ですでに月内はいっぱいで、1月中に受けられる教習所も都内47ヵ所中6ヵ所のみ。多くは2~3月ごろまでいっぱいで、5月まで埋まっているところもある。講習の予約も先まで埋まっているところが多い。地域によって差はあるが、全国的に予約が取りづらい状況がみられる。

検査と更新は、更新期限の6か月前(誕生日の5カ月前)から受けられるようになっており、その時期に検査と受講を呼び掛けるハガキが届く。

予約が取れない背景には、少子化で教習所数が減る一方、高齢ドライバーが増え続ける構造がある。「車の免許がなくては生活できない人もいるため抜本的な対策を求める声が多い。

東京交通新聞12月18日掲載

開催日 2017年12月18日
カテゴリー 交通安全,白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界