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2023年5月29日

日刊自連載「世の中に広がってほしいグッドパートナーシップ事業」(6)愛三工業

愛三工業は、事業活動を通して持続可能な社会に貢献することを環境方針に掲げ、環境保全活動を積極的に推進している。2016年から従業員ボランティアによる河川の清掃や工場に隣接する緑地の間伐・森林整備活動を開始。「自然と共生する工場」を目指し、環境学習など活動を広げている。

16年に、本社工場(愛知県大府市)の近くを流れる鞍流瀬(くらながせ)川で清掃活動を開始した。清掃活動のほか地域で自然観察会に取り組む講師を招き、子どもたちが川で捕獲した生き物の観察や、外来種が生態系に与える影響なども学習している。

豊田工場(愛知県豊田市)に隣接する約2㌶の市有林を借り受け、間伐・森林整備活動を実施。「愛三豊田の森」と名付けている。当初は立ち枯れた木が多く、昼間も日光が差し込まない薄暗い森だった。そのため、台風の際には工場敷地内で倒木による被害も発生した。従業員ボランティアによる木々の間伐や遊歩道の整備といった地道な活動の結果、現在は木漏れ日が差し、子どもたちが安全に歩ける元気な森に生まれ変わっている。

21年11月には、子どもたちに自然共生の大切さを伝える環境学習イベントをこの森で初開催。従業員が講師となり、作業の実演とともに間伐の大切さを分かりやすく紹介したほか、さまざまな樹木が植生していることを「木の葉のカルタ取り」で楽しく遊びながら学んでもらった。また、外部講師の案内で、森の中を歩き、まつぼっくりや紅葉した木の葉を集めるなど、子どもたちに自然を感じてもらった。

このほか、西三河生態系ネットワーク協議会に参画し、市民向け環境学習の実施や、環境保全団体と協力し、地域の生態系を守るための生物調査などを実施している。

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日,社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞5月26日掲載