2023年5月25日
日本郵船 LNG自動車専用船、完成車船積み出航
日本郵船は、同社4隻目のLNG(液化天然ガス)燃料自動車専用船「WILD ROSE LEADER(ワイルドローズリーダー)」が名古屋港、四日市港に入港し、ホンダの完成車などを船積みしたと発表した。セントラルLNGマリンフューエルが運航するLNG燃料供給船「かぐや」から燃料供給を受け出航した。名古屋港ではLNG燃料供給船が船舶に燃料供給した初の事例となった。
同船は、日本郵船が中国の招商局南京金陵船舶に発注した4隻のLNG自動車専用船のうち2番目に完成した船舶で、今年2月に竣工した「JASMINE LEADER(ジャスミンリーダー)」の姉妹船となる。概要は全長199.9メートル、自動車の最大積載台数は7010台。環境に優しい輸送の実現を目指すという狙いを込めて、花にちなんだ名前が付けられた。
名古屋港では12日に伊勢湾海運が取り扱う設備機械、15日には四日市港でホンダの完成車をそれぞれ船積みした。今後も2028年までに合計20隻のLNG船を導入して環境対応を進め、サプライチェーンの低・脱炭素化に貢献していく考えだ。
LNG船は重油燃料船に対しCO2排出量を約30%低減できるほか、硫黄酸化物の排出がないため環境対応に優位とされる。
カテゴリー | 社会貢献 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞5月22日掲載