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2023年4月14日

「第2回名古屋モーターサイクルショー」 若者や子ども連れで賑わう

中部地区最大級の二輪車展示会「第2回名古屋モーターサイクルショー」(主催=同実行委員会)が愛知県常滑市の愛知県国際展示場(アイチスカイエキスポ)で7~9日に開催された。初日はあいにくの雨に見舞われたものの、晴天に恵まれた週末には多くのライダーが県内外から集結。期間中の総入場者数は4万2355人となり、前回を6167人上回った。

今回のイベントには国内外メーカー21ブランドをはじめ、部品や用品、カスタムメーカーなど約115社の企業や団体が出展した。会場には若い頃にバイク乗りだった中高年のリターンライダーや、バイクに興味を持つ女性ライダーなどが来場。昨年に引き続き高校生以下と女性の入場を無料としたこともあり、若年層や子供連れの姿も多く見られるなど、ライダーのすそ野が広がっている様子も伺い知れた。

メーカー各社は、手軽にバイクを楽しめる125~400ccクラスの新型車などを展示した。125ccではヤマハ発動機が今年発売を予定している125ccの「XSR125」など3モデル、スズキは「バーグマンストリート125EX」を披露した。カワサキモータースは400ccの「エリミネーター」などが注目を集め、ホンダは250ccの「CL250」などを展示した。

イベントには名古屋に本社を構える日本特殊陶業も出展した。新素材を採用したD―Shape外側電極、ルテニウム配合の中心電極を持つ二輪車専用スパークプラグ「NGK Moto DXスパークプラグ」を中心に展示した。

また、日本自動車連盟(JAF)中部本部が、屋外ブースでは中部地区で初となる二輪アタッチメントを用いたバイクのつり上げのデモンストレーションを実施。バイク向けロードサービスの周知を図った。JAFはバイクの搬送可能な車積載車に加え、昨年4月から「二輪アタッチメント」を装着したレッカー車の導入している。

盛況なイベントを裏付けるように、中部地区の二輪車販売台数は堅調に推移している。22年暦年の軽二輪車(126~250cc)と小型二輪車(250cc以上)を合わせた販売台数は、前年比8・0%増の2万3212台。福井・岐阜・静岡・愛知・三重の全県で前年実績を上回り、岐阜県は同14・1%の2ケタ増を記録している。

今後、中部地区におけるモーターサイクルショーの定着と、ライダー人口の拡大に伴うさらなる市場活性化が期待される。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞4月11日掲載