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2023年2月06日

23年の国内新車販売 1月は前年同月比16%増で好スタート

新車販売台数が、順調に増加を続けている。2023年1月の実績は前年同月比16・0%増の38万2338台と5カ月連続のプラスとなり、増加幅は前月より13・6㌽上昇した。登録車が2カ月ぶりに増加に転じたことに加え、軽自動車も前年実績を2割以上も上回っており、全体の増加幅を押し上げた。

昨年後半から完成車の生産台数が増えたため、足元で新車の納期が短縮する車種が増えている。このままの状況が続けば、年間を通じて販売量が多い3月に向けて、新車販売のさらなる拡大が見られそうだ。

ブランド別では13ブランドのうち、ホンダと日野を除いた11ブランドが前年同月を上回った。ホンダは軽が前年実績を超えたものの、登録車のマイナスが響いた。トヨタは、ディーラーへの供給量が増えたことを受け、3カ月ぶりに増加した。

日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)が1日に発表した登録車の新車販売台数は、前年同月比10・8%増の22万9497台と2カ月ぶりに増加した。

乗用車は、同11・2%増の20万2255台。このうち、普通乗用車は同19・5%増の12万9068台で2カ月ぶりに増加、小型乗用車は同1・0%減の7万3187台で2カ月連続のマイナスとなった。小型乗用車は、直近20年間では22年に続いて過去最低の水準を更新した。貨物車は、同8・0%増の2万6705台で2カ月連続のプラスとなった。

全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が1日に発表した軽の新車販売台数は、同24・7%増の15万2841台と5カ月連続で増加した。

車種別では、乗用車が同29・9%増の11万7615台で5カ月連続のプラス、貨物車が同9・9%増の3万5226台と7カ月連続で増えた。ブランド別では日産が前年同月より2倍近い実績となったほか、三菱自、ダイハツ、スズキが2桁の伸びを見せた。全軽自協は1月の動向について「昨年1月は部品調達の滞りにより低水準であったことの反動と考えている」とコメントした。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞2月2日掲載