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2022年12月07日

ダイハツ三重 いなべ市でカーシェア、交通弱者の移動支援

三重県いなべ市とダイハツ三重(大久保誠人社長)は、「トヨタシェアステーション」を同市内に開設した。交通弱者の移動支援などが目的で、カーシェアの採算性が確保できるかの実証実験を来年3月末まで行う。

今回の実証実験は、同市藤原町のふじわらディサービスセンター付近にトヨタシェアステーションを開設し、交通弱者移動、介護事業所の送迎、いなべ市社協移動、いなべ市公用などの分野で実施する。

ボランティアドライバーが交通弱者などの移動を支援する場合、自家用自動車を利用するが、燃料費、自動車保険などが弊害となっていた。また、介護事業所などが購入やリースで車両を確保しても利用時間に偏りがあって効率が悪いなど、さまざま問題を抱えていた。今回、カーシェアを導入したことで、これらの問題の解決につながるものと関係者は期待を寄せる。

カーシェアは、都市近郊か観光地での導入が一般的で、それ以外の地域での導入は珍しい。市では実証実験の状況を見て来年度以降の導入も検討している。開所式をいなべ市役所で行い、ダイハツ三重の大久保社長が、日沖靖市長に記念のキーを手渡した。

日沖市長は「高齢者の移動が問題となる中、新たな公共交通の姿になればいいと思います」、大久保社長は「カーシェアは地方都市における交通弱者の支援などに大きな意義を持つ取り組みです。高齢者の社会における交通手段のあり方を共に学んでいきたいと思います」などとあいさつした。

カテゴリー 社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞12月2日掲載