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自動車産業インフォメーション

2022年11月24日

京都のタクシー3社 日産「サクラ」導入、走行距離で環境団体に寄付

日産自動車は15日、京都府で軽電気自動車(EV)「サクラ」を3社が導入したと発表した。エムケイ(青木信明社長、京都市南区)、都タクシー(筒井基好社長、京都市南区)、京都第一交通(伊藤洋社長、京都市伏見区)がそれぞれサクラによって京都府内を中心としたエリアの運行を16日から開始した。

さらに、11月中旬~来年2月下旬までそれぞれ走行距離に応じた金額を日産とタクシー会社から環境関連団体に寄付する「ドネーションサービス」を実施する。

今回の取り組みはEVを通じて環境負荷軽減を目指す日産自動車、京都議定書採択の地としてカーボンニュートラルに取り組む京都府と京都府タクシー協会に加盟する3社が連携し、脱炭素化を目指す中で実現した。京都市内は歴史ある小道や坂道が多いことから、軽EVならではの加速性能や小回りの良さが最適と判断した。

ドネーションサービスは期間中の走行距離×10円をそれぞれ寄付する。また、車体には小学生が描いた環境保全をテーマにした絵をラッピングしている。それぞれ、「人間も動物もすみやすい環境へ」、「CO2ゼロのまち」、「地球があついよー」のお題に応じたペイントを施しており、周囲から目立つ外観を採用することで利用者数の拡大を図っていく。

エムケイは2030年までに全車両をEV化する考えを明らかにしている。京都第一交通が所属する第一交通グループも今期中に全国で100台のEVを導入する方針を打ち出しており、タクシー会社でもEV導入の動きは加速している。

カテゴリー 社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月18日掲載