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自動車産業インフォメーション

2022年9月28日

20年度の自動車製造工程CO₂排出量520万㌧ 生産台数減少で1割減

日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)がまとめた「日本の自動車工業2022年版」によると、2020年度に自動車製造工程で排出した二酸化炭素(CO2)の排出量は520万㌧だった。コロナ禍などで生産台数が減少したことで前年度比10.7%減少した。一方、生産金額1兆円当たりの排出量は1.4万㌧増の28.5万㌧だった。

20年度の国内自動車生産台数はコロナ禍で同16.0%減の796万9529台だった。生産台数の減少でCO2排出量が減少した。過去10年で最も排出量が多かった13年と比べると約3割減少しており、30年に向けた目標とする616万㌧もすでに達成している。

ただ、自動車メーカー各社が掲げる排出量実質ゼロを達成するまでの課題は少なくない。トヨタ自動車、ダイハツ工業、マツダ、ヤマハ発動機は35年に自社工場での排出量を実質ゼロにする方針。再生可能エネルギー確保の課題は残るものの、鋳造工程や塗装工程の電化など生産技術を進化させ、CO2の排出量削減を目指す。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞9月17日掲載