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2022年9月07日

茨城・高萩市と茨城交通 呼出型最適経路バス、10月から本格運行開始

茨城県高萩市と茨城交通(任田正史社長、水戸市)は、2022年10月1日より高萩市内で呼出型最適経路バス「マイライドのるる」の本格運行を開始する。呼出型最適経路バスは、人工知能(AI)を利用して、利用者からのリクエストに合わせ、バスの運行経路とダイヤを最適化して運行する。既存の標柱バス停に加え、システムの地図上に数多くの仮想バス停をきめ細かく設定して利用してもらう。

マイライドのるるは、21年7月に実証実験を開始し、段階的にバス停数および車両台数の拡大を実施してきた。この1年間の実証運行では、多くの地域ユーザーが利用し、「便利になった」との声が聞かれている。

また、実証運行では利用者の利便性向上と利用者数の拡大を目的に、高萩市と茨城交通が協力して各種プロモーションの実施やサービス水準の向上に努めた。

実証運行開始以降は、サービスの周知と新規利用者の獲得活動を強化したところ、登録者数・利用者数が徐々に増加。このサービスの利便性を活用できるアプリの利用方法を周知したことで、高齢者のアプリの利用割合も増加傾向となった。利用者の外出機会の増加にも寄与するなど、マイライドのるるは高萩市内の日中の交通手段として、現在定着しつつある。

そのため高萩市と茨城交通は実証運行の結果を踏まえ、本格運行することを決定した。また、高萩市と茨城交通は本格運行に関する協定を締結し、両者が協力して継続的な利用促進に取り組んでいく。

なお、このサービスは22年8月2日に開催された市民代表、交通事業者、関係団体などから構成される「高萩市地域公共交通会議」での合意も受けている。

カテゴリー 社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞9月1日掲載