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2022年8月09日

産官学一体でモノづくり、広島に新施設誕生 竣工記念式典を開催

広島に産官学が一体となってモノづくりに取り組む新たな施設が誕生した。広島県と広島大学が進める「ひろしま産学共同共同研究拠点 材料MBR棟・データ駆動型研究棟(通称・テストベッド)」。東広島市に新設した施設で、竣工記念式典には広島県の玉井優子副知事、広島大学の越智光夫学長、マツダの菖蒲田清孝会長らが出席、人材育成やモノづくり産業の強化に向け期待を示した。

新施設のうち材料MBR棟は量産レベルを見据えた設備を導入し、射出成型での材料段階からのモデル化を推進する。材料からのモデル化により、将来的にはカーボンの射出成型のモデル化にもつながる技術となる。材料モデルベースのリサーチにより、技術と人の進化により広島県の自動車産業の育成を目指す。

データ駆動型研究棟は実験・検証のDX教育の場となる。建設機械のリモート技術やロボットのコントロールの研究などに取り組むなど、モデルベース開発(MBD)とデータ駆動型制御によるデータ駆動型スマートMBDの構築に臨む研究棟となる。

新施設のベースとなるデジタルモノづくり教育研究センターでは、共創コンソーシアムに参画する地元企業とともに今後のモノづくりに欠かせないシミュレーションを駆使する人材の育成に取り組んでおり、広島のデジタルイノベーションに大きく寄与することになりそうだ。

材料MBR棟・データ駆動型研究棟(通称=テストベッド)

所在地=東広島市鏡山3―10―32

建築面積=738・64平方㍍(材料MBR棟398・64平方㍍、データ駆動型研究棟340平方㍍)、延べ床面積=747・97平方㍍(材料MBR棟411・78平方㍍、データ駆動型研究棟336・19平方㍍)

カテゴリー 会議・審議会・委員会
対象者 大学・専門学校,自動車業界

日刊自動車新聞8月4日掲載