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2022年8月05日

22年7月の国内新車販売台数 軽自動車が14カ月ぶりに増加

2022年7月の新車販売台数は、登録車と軽自動車の合計で前年同月比7・4%減の34万9335台となり、13カ月連続で前年を割り込んだ。登録車が7月としては統計開始以降で下から2番目の水準にとどまり、11カ月連続のマイナスとなった。一方、軽自動車は14カ月ぶりにプラスに転じた。

7月の減少幅は6月より改善したものの、昨年7月は半導体不足による新車の生産調整もあり新車販売台数が落ち込んだことから、依然として低水準で推移している。

国内13ブランドのうち7ブランドが前年同月実績を割り込んだ。トヨタ自動車は同25・4%減の10万815台と11カ月連続で減少。一方、三菱自動車は新型プライグインハイブリッド車(PHV)がけん引して約7割増となったほか、日産自動車、マツダ、スバル、スズキ、UDトラックスがプラスを維持した。

日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)が1日発表した登録車の新車販売台数は、同13・4%減の21万4134台だった。11カ月連続のマイナスで、7月としては統計を開始した1968年に次いで少なかった。

車種別では、普通乗用車が同6・1%減の11万6076台で11カ月連続で減少。小型乗用車は同20・7%減の7万635台で、統計開始以来過去最低を記録した。

ブランド別では、三菱自が新型車効果で大幅増となったほか、日産とダイハツ工業が3カ月ぶり、UDトラックスが2カ月ぶりにそれぞれ増加した。

全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が1日発表した軽新車販売台数は、同3・8%増の13万5201台で14カ月ぶりに増加に転じた。内訳をみると乗用車が同4・8%増の10万1434台で14カ月ぶりに増加。貨物車が同0・7%増の3万3767台と5カ月ぶりに増加した。

ブランド別では、昨年9月に派生車種を発売したスズキ「ワゴンR」や日産「ルークス」など一部モデルが前年を上回った。ダイハツは「ハイゼットカーゴ」「アトレー」が前年超えの実績で、軽貨物車全体の数字を押し上げた。

新車販売台数が増加に転じた軽について、全軽自協は「前年7月が低水準だったからプラスとなったものの、コロナ禍以前の水準には未だ戻っていない」と話した。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞8月2日掲載