トヨタ自動車、スズキ、ダイハツ工業、スバルの自動車メーカー4社とENEOS(エネオス)、豊田通商は7月20日、「次世代グリーンCO2(二酸化炭素)燃料技術研究組合」を1日に設立したと発表した。自動車用のバイオエタノール燃料を製造する技術や、副生成物として発生するCO2の活用方法などについて研究する。

バイオエタノール燃料は、サトウキビやトウモロコシなどバイオマスを発酵させて製造される。植物の光合成によってCO2を削減できるため、カーボンニュートラルを実現する有効なエネルギー源として期待されている。一方で、製造過程において発生するCO2や食料向けとの競合といった課題もあり、同研究会ではこうした課題解決を検討する。

研究テーマには、効率的な原料作物の栽培方法も含む。原料栽培の生産量から製造される燃料量までを予測するモデル式も検討する。また、カーボンニュートラル実現への選択肢のひとつである水素について製造時に副生成物として発生する高濃度酸素と、バイオエタノール燃料製造時に発生するCO2についての活用方法も研究する。