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2022年8月01日

日刊自連載「世の中に広がってほしいグッドパートナーシップ事業」(10)ベクセス

仮設機器のレンタル事業などを手がけるベクセス(横山哲郎社長、浜松市中区)は、2015年4月に「多目的トイレカー」を開発した。世界に認められている日本のトイレ環境と快適性を仮設トイレでも実現しようというのが狙いだ。6月には「7ブーストイレカー」も追加。イベント会場などへの貸し出しを行っている。

イベント会場や建設工事現場など、多くの人が集まる場所に仮設トイレは必須だ。しかし、簡易なものが多く、快適な環境とは言い難いのが実情。そのため国土交通省も、女性も活用しやすい「快適トイレ」の標準仕様を設定して入札の条件とするなど、働きやすい環境づくりの一環として重視している。

多目的トイレカーは、軽トラックをベースとした自走式水洗トイレ。住宅のトイレと同様に温水洗浄便座やミラー付き手洗い場などを装備しているだけでなく、オストメイト機能やエアコン、ベビーチェア、おむつ交換台なども備えている。車が走行できる場所であればどこでもすぐに設置して快適に使用できるのが特徴だ。

7ブーストイレカーは、小型・中型トラックをベースに、荷台部分に7つの個室を有している。温水洗浄便座を備えた洋式トイレで、エアコンを搭載し、内装は落ち着いた木調デザイン。便座クリーナーや手荷物かけを装備するなど、細部の仕様にまで配慮している。通路の前後2カ所にミラー付き手洗い場を設置しており、男女に分けて使用することも可能だ。

イベント会場や建設工事現場だけでなく、トイレが使用できなくなった災害現場や避難所などでも、仮設トイレは必要となる。自走式である機能を生かして、そうした場所での活用も見込んでいる。

カテゴリー 社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞7月29日掲載