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自動車産業インフォメーション

2022年7月14日

22年1~6月の電動車販売台数 シェア43%、新型車投入効果で

2022年上期(1~6月)の電動車販売台数(乗用車、登録車・軽自動車合計)は、前年同期比3・6%減の74万8886台と、上期として2年ぶりに前年を下回ったものの、構成比は5・7㌽増の43・7%となった。中でも電気自動車(EV)は1万7780台となり、新型車の投入効果で前年同期の2倍以上の水準に増加した。

日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)の燃料別販売台数と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)の通称名別電動車内訳を基に、HV、EV、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)の販売台数をまとめた。上期の乗用車市場全体は半導体不足などによる生産制約の影響で同16・2%減と大幅に減少したため、乗用車に占める電動車比率は前年同期に比べ5・7㌽増の43・7%に上昇した。

HVの販売は同5・6%減の71万3414台とマイナスに転じた。需要自体は旺盛とみられるが、供給力不足で登録車は同0・9%増と微増にとどまり、軽は一部メーカーの品質問題による出荷停止などで同19・6%減となった。

一方、着実に台数を増やしているのがEVとPHVだ。EVは同109・6%増の1万7780台に増加。日産自動車「リーフ」が同58・5%増と伸びたほか、日産の「アリア」(2644台)や「サクラ」(1853台)、三菱自動車の「eKクロスEV」(426台)などの新型車の投入効果で増加した。輸入車も同60・4%増の5204台と好調だった。

PHVは三菱自が21年12月に全面刷新した「アウトランダーPHEV」が好調で同48・7%増の1万7064台となった。

6月単月の実績は同6・5%増の11万9026台で3カ月連続でのプラスとなった。HVは同6・5%増と増えたものの、足元でも長納期化解消のめどは立っていない。ホンダでは「ヴェゼル」「ステップワゴン」「シビック」など新しい車種の納期がガソリン車の2倍以上に当たる半年以上かかるという。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞7月8日掲載