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2022年7月05日

22年上期の国内新車販売台数 2年ぶりマイナス、15%減

2022年上期(1~6月)の新車販売台数は、登録車と軽自動車の合計で前年同期比15・4%減の208万6178台で、2年ぶりのマイナスに転じた。登録車は同15・5%減の128万5760台で統計開始以来下から3番目、軽自動車は同15・1%減の80万418台で1998年の現行規格以来では下から2番目と、それぞれ低い水準となった。

新車ディーラーの受注台数に対して、新車が供給される台数は限られる。半導体の使用数が少ない車種は納期が改善されるケースも見られるが、納期の長期化の全体的な解消には程遠い状況が続いている。

日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)が1日発表した上期の登録車新車販売台数は、三菱自動車とUDトラックスを除く11ブランドが前年同期実績と比べてマイナスで、東日本大震災が発生した11年に次ぐ台数だった。

特に、小型乗用車は上期ベースで過去最低の販売台数となった。全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が1日発表した上期の軽新車販売台数は、全ブランドが前年同期の実績を割り込んだ。中でも乗用車の落ち込みが全体の数字を押し下げた。

また、6月の新車販売台数は、前年同月比10・3%減の32万7896台で、前月と比べてマイナス幅は7・8㌽改善した。登録車は同15・8%減の19万7530台、軽自動車は同0・4%減の13万366台で、軽の回復が底支えした。

登録車は、13ブランドのうち9ブランドが前年同月実績を割り込んだ。トヨタ自動車は同25・8%減の8万7316台とマイナス幅が前月より広がった。一方、プラグインハイブリッド車(PHV)が好調な三菱自は、前年同月から2倍以上の伸びを見せてホンダとともに2カ月連続で増加。

マツダ、スバル、スズキがそれぞれ増加に転じた。車種別では、バスが前年同月比50・0%減の244台と半減し、6月では過去最低の水準となった。

軽は、8ブランド中4ブランドが前年同月実績を上回った。日産自動車が「ルークス」の販売を伸ばして3割増となったほか、スズキも「ワゴンR」シリーズがプラスを維持し、三菱自も増加した。

車種別では、乗用車が同0・1%減の9万8397台、貨物車が同1・4%減の3万1969台とマイナス幅は縮小した。軽は前年同月並みの台数まで回復したが、部品不足の影響は長引いており「情勢は複雑で、見通しを立てられる状況にない」(全軽自協)とコメントした。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞7月2日掲載