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2022年7月04日

トヨタ紡織、白柳社長が就任会見 新規受注開拓に意欲

トヨタ紡織の白柳正義社長は6月28日、愛知県刈谷市の本社での社長就任会見で「もっと社外を見ていかないといけない」と述べ、主力のシート事業でトヨタ自動車以外の新規受注の開拓に注力する姿勢を示した。同社の中期経営計画では2030年に非トヨタの売上比率を20%と、現在の倍に増やす計画で、白柳社長は「(経営改革の)スピードを上げていかないといけない」と述べた。

白柳社長はトヨタ出身で主に調達を担当していた経験から「(トヨタ紡織は)本当にまじめな会社。一方で、トヨタ以外の情報が少ない」とトヨタ依存度が高いことを経営課題に挙げる。トヨタ以外との取引を増やすことで「知見が広がり、それがトヨタグループに貢献することにもなる」としている。

販路拡大に向けたM&A(企業の買収・合併)については「具体的に考えていることはないが、さまざまな選択肢がある」としている。モーターコアなどの電動車関連事業は、グループ内外で開発競争が激化している。白柳社長は「電動車は今後伸びていく。一番競争力があるものを提供するため、研究開発していくしかない」と述べた。

カテゴリー 会議・審議会・委員会
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞6月29日掲載