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2022年6月17日

ホンダ発スタートアップ 三輪電動キックボードを22年内に販売開始

ホンダ発のスタートアップ企業「ストリーモ」は13日、2022年内に三輪電動キックボードの販売を開始すると発表した。独自のバランスアシスト機構を採用し、荒れた路面や斜面でも安定して走行できることが特徴。

今年4月には道路交通法の改正案が可決され、24年4月までには免許不要で使用できることになる電動キックボードだが、自転車よりも事故率が高いのが実態だ。安全性の高さを売りに、拡大市場でシェア獲得を目指す。

社名と同じ「ストリーモ」という電動キックボードを国内で発売する。13日に300台限定の一般ユーザー向け初期限定モデル「ジャパンローンチエディション」の抽選販売の申し込み受付を開始し、年内に納車を始める予定。価格は26万円(消費税込み)。

インホイールモーターを搭載したフロント1輪をバランスアシスト機構でリアの2輪とつなぐ構造とし、安定感のある走行を実現した。電池は交換式を採用し、3~4時間程度の充電で30㌔㍍ほど走行できる。電動モビリティの開発や製造を手がける台湾の企業と協業し、海外の工場で生産する。

一般ユーザーのほか、建設事業者などの法人にも提案し、23年以降には海外での展開も開始する。また、2年以内に施行される道交法改正に合わせ、新法規対応モデルや既販車用のアップグレード用品も販売する。

ストリーモは、ホンダが17年に開始した新規事業創出プログラム「イグニッション」から生まれた会社。同プログラムは従来、社内向けの新規事業に限定していたが、20年には従業員による起業も選択肢に追加した。ストリーモは同プログラム2例目の起業となる。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞6月14日掲載